キャリアコンサルティングの実態、効果および潜在的ニーズ
労働政策研究報告書 No.191 ―相談経験者1,117名等の調査結果より
https://www.jil.go.jp/institute/reports/2017/0191.html
キャリアコンサルティングを実際に受けた人に対する調査結果。全体(いっても調査の全回答者9,950名のうち)の11.2%がキャリアコンサルティング経験者ということが分かった。その中でも基本的に若い人が多かったし、いわゆるホワイト企業というようなところで働いている方が多かった。
キャリアコンサルティングの相談内容のうち上位3位は「転職」「仕事内容」「自分の職業の向き不向き」。相談内容は、相談場所・機関と密接に関連していた。概して、企業の中では「モチベーション・アップ」や「配置転換・出向・転籍」「職場内外の人間関係」、企業の外では「転職」の相談が多かった。そりゃそうじゃないかと思う、自分の会社のキャリアコンサルティングで転職を相談してたら怖いと思うのと違うだろうか。
学校では「就職活動」「進学・留学」の相談、公的機関では「学校卒業後の就職活動の相談」が多かった。相談内容は、相談担当者とも関連がみられた。キャリア相談の専門家は「転職」の相談、それ以外の相談の専門家は「人間関係」「精神面の不調」、その他の関連する担当者は「学生時代の就職活動」の相談内容が多かった。
企業内のキャリコンが多いのは年収も高く比較的にいい会社に勤めている人が多く、企業外で受けたことがある人は、年収が比較的低い層が多くなった。これも今の企業に満足していたら、企業内のそういったサービスを受けるだろうし、年収が低く不満が多い企業だと、企業外の場所で相談するだろうなと思う。
URLよりその状況をみても、大きく違和感があるものはなかった、ということがわかる。